賽ノ目手帖Z

今年は花粉の量が少ないといいなあ

バッハ(P190)

例えば、僕らは五度へのサスペンデッド・コードにすごく惹かれている。エッジのギターにはそれがある。宗教音楽でたくさん聴くことができるよ。バッハにね。あの幸せだけど悲しい感情だ。苦悩と恍惚。それは僕にとってお気に入りのポップ・ソングを作る二次元性だね。(190ページ)


サスペンデッド・コードってなんじゃ~い! と、この時ばかりは自分の音楽的知識のなさを後悔しますが、「幸せだけど悲しい感情」というのは、なんとなく分かります。

バッハかあ。彼らには、これがあるんだなあ。「ベートーベンをぶっとばせ!」たって、彼らの血の中には、脈々とバッハなりモーツァルトが流れていて、それが時に拠り所となるのだろうなあ。

昔、グレゴリアン・チャントを初めて聴いた時、「なんだ、これエンヤじゃん」と思ってしまいましたが、いやそれ、逆逆。
グレゴリアン・チャントがエンヤじゃなくて、エンヤがグレゴリアン・チャントの影響を受けまくりなのですな。

なんというか、そういうのがない僕には、そんな彼らが時にとても羨ましく思えることがある。詮無きことですが。

よし、久しぶりに「Penny Lane」でも聴くか。