賽ノ目手帖Z

今年は花粉の量が少ないといいなあ

シングル・ヴァージョンの「Pride」が格好良い件について

夏休み休暇をもらいました

  賽の目「これ以上働いたら、死んでしまいます。今こそ、延ばしに延ばしてた夏休み休暇を僕に下さい!」
上司「オッケー、許可します!」
  賽の目え、マジ?

いやあ、言ってみるもんですね。僕はもう、年内は貰えないと覚悟してました。ちなみに僕の上司は別にひつぎ会長とかじゃないですから。比喩です、比喩。

ということで、やっともらえた大型連休ですよ。嬉しくて嬉しくて、丸2日間、死ぬほど寝てましたよ。窓が開けっぱなしだったので、風邪を引いてしまいましたよ。もう直りましたよ。無論、宮本式強制治療術なんて行使しませんでしたよ。

などと、「はやてXブレード」を知らない人には、なにがなんだか分からないネタはさておき、お薬を飲んで横になってる間、PCにiPodを接続して、つらつらと「Complete U2」を聴いてたんすけど、やや、このPride、カッコイイじゃん! と(ここでようやく本題に入ります)。

前半は、ほとんどアルバムに収録されてたものと一緒なんですよ。でも後半のサビの部分、「In the name of love, What more in the name of love~♪」のあたりから、明らかに変わってるんですね。
まず、エッジのコーラスがくっきりと聴こえます。多分アルバムでも入ってるんだと思うんですけど、それはサウンドにかき消されてしまったように思われます。こちらのシングル・ヴァージョンでは、ヴォーカルを強調するようにミックスされたためなのか、エッジがハモってるのが、よく聴き取れるんですよ。

そして、ボノさんのヴォーカル。なんか力を入れすぎて、声がかすれちゃってますよ、うおお、カキー!
ギターソロでの、もにょもにょ呟いているMCも、アルバムとは違うセリフで、これも、このシングル・ヴァージョンの方が、断然カッコ良いように思われます。しまったなあ、今まで全然知らなかったよ。「どうせアルバムのとおんなじなんだから、別にCompleteに入れてくんなくても良かったのに」とか思ってましたよ。ちゃんと最後まで聴いておくべきなんですね。

そんな次第で、ずっとこのシングル・ヴァージョンの「Pride」を聴いてたんですが、この頃のU2の歌には、なんというか「旅情」がありますね(笑)
「旅情」というと、今ではものすごく俗っぽくなってますけど、そうなる以前の「旅」という言葉に含まれていたリリカルな情感、「さあ、旅立とう」というアレですね。と、自己完結(笑)
勿論、現在のU2にも、例えば前作のATYCLBのアルバムのジャケットが、飛行場での光景であったように、そういった「旅情」を多分に有しておるのですが、80年代のそれは、もっとこう、荒々しいというか、グノーシスというか・・・(笑) より直情的だなあと。

北も 西も 南も くだけ
王座は裂け 国々はふるえる
移り住もう きよらかな東方で
族長の国の空気を味わおう
愛と酒と歌にひたって
キーゼルの泉で 若返ろう
              ゲーテ『移住(ヘジラ)』

ええまあ、要するに、そういった80年代的なところが、「Crumbs From Your Table」にはあるなあと、それが言いたかったんですよ(笑)
とはいえ、クラムズの歌詞ってば、「旅情」とはまた程遠いものでして(笑)、それがラリーには気に入らなかったんじゃないかなあ。ワタシなど、「Cool down mama, cool off」のくだりを、最初「グッバイ・ママ~」と聴いてしまい、ジョン・レノンの「Mother」みたいな曲なのかと勘違いしてたのも、今となっては、いい思い出です(笑)

そんなわけで、他のシングル曲も色々聴いてみようかなと。奥が深いぜ、U2