「はねバド!」(濱田浩輔)10巻を読んだ(後半)
※ネタバレ多々あります、ご注意!
はねバドの11巻が発売されましたね(10月6日)
だからさっさと記事を更新せいと。
すんません、この記事の続きっす。続きっていうか前振りしかしてないじゃないですかー! そういうネタだったのにネタになってないじゃないの。本当申し訳ない。
11巻を読んでしまったんで、こっから10巻の感想を書くというのもアレなんですけど、このまま前振りだけで終わってしまう方がアレじゃろがいでございますので、11巻はまだ出てないという前提で感想を書かせていただきます。アホや。
10巻を読んでまず思ったのは指導者に対するスポットの当て方でした。近年のスポーツ漫画は選手そのものよりもコーチや監督にも描写に力を入れる傾向があるように見えますが、はねバドも指導者たちの様々な思いが描かれていて色々と考えさせられます。
逗子総合の監督さんとか、当初はスパルタで典型的な選手を駒として扱う人だったのに、今では選手にすっかり判断を委ねちゃってますよ。
信じるんだ、石澤の修正力を…!
思い通りにやるがいい。思う存分にやれ。
思うに「自由」というのはこういうことではないか。それは無限の信頼の上に成り立っている。それを裏切るような真似は死んでもできない。だからそれは好き勝手にやることとはまるで別物と考えることができる。
そう考えると「自由とは義務である」と言ってもいささかも違和感を感じない。やりたいこととやるべきことの完全な一致。これが自由なのだと。
みたいなことを考えて読んでしまったのですが、スピリットさんの「自分の夢を他人に重ねるのは強要しないからこそ成り立つんですネ」という言葉も深いですね。そも「教育」とはそういうものではないかと。強制からはなにも伝えられない。
あなた方“ブカツ”の教師は、フットボールを通じて人生を学ぶことに重きを置いておりませんか?
と、「BE BLUES」(田中トモユキ)の22巻で、コヴァッチさんが言ってましたが、あくまで勝利を追求するコーチと、教育者としての教師との二つの立場のせめぎ合い、というのも部活漫画の醍醐味かなあとか思ってみたり。歳を取ったせいか勝負そのものよりもそういう面での心の葛藤に目が行きがちな今日この頃です。
と、それはさておき、スピリットさんによる綾乃さんの特訓風景はキツそうですが見てる側は楽しく読んじゃいました。
「頑張れないんなら私は辞めますヨ!?」
「頑張れます! 続けて下さいお願いします!」
なんかこのやり取りで笑ってしまったのですが、綾乃さんはやっぱりこれくらいヘコまされてるのが丁度いいんでしょうね。セーブ!ってなんのことだろうって思ってましたが、それは10巻の最後に明かされて、「おおっ」となりました。
そんなこんなでインターハイが始まり、現在主人公を含めどういう力関係にあるのか解説が入りましたが、この力関係のもとにどういう展開になるのかをあれこれ考えてる時が一番楽しいかもしれません。妄想し甲斐あるでー。
10巻の表紙は3強の3人でしたが(谷間見せてる人は気にしないで下さい)、志波姫さんは、最初見た時はてっきり綾乃さんだと思ってました。あれ? フレゼリシア女子ってこういうユニフォームだったっけ? 確かこういう格好だったんじゃ…まあハイレグはね、ちょっとね、冒険的ですよね。マイナーチェンジやむなし。でも谷間は見せる津幡さん。
それにしても10巻の志波姫さんは強そうですね。カッコイイ! ベスト8って印象が強かったので、こんな強い子だったのかとビックリしました。そういえばケガしてての成績だったんだっけ。
と、3強の3人はそれぞれ魅力的なんですが、10巻ではなんといっても愛知代表のアンリさんが可愛かったです。
負けるもんか!←かわいい
ええまあ、綾乃さんと2回戦で対戦して負けちゃったんですけどね。
ヒドいよー。引退しちゃったから多分もう出番は…なんてこった。
大変残念ですが、ある程度は犠牲にしていかないと話が進まないこともまた事実。でもちょっとでいいからまた出てきて欲しいなあ。
次の相手のあかねさんも、満を持してと言いますか、こういう話では大抵出てくる待望のスピードキャラですよ。
谷間は気にしないでください。
はねバドではこういうアクロバットなポージングをするコマが多くて楽しいですね。必ずしも腰を入れて打つ必要がないので、そういう体勢で打ち返すかあってしばしば驚かされます。
さて、あかねさんの超スピードに苦戦しつつも練習を重ねて身につけた技を繰り出したところで10巻が終わってしまったのですが、一体どういう結末を迎えるのか11巻が楽しみです(しれっ)。
最後にちょっとだけ11巻について。なんつーか子供時代の津幡さんがなまら可愛かったです。
なにこの可愛い生き物。
決勝まで生き残れるかなー。頑張って欲しいなー。以上、遅れまくりのはねバド10巻の感想でした。