賽ノ目手帖Z

今年は花粉の量が少ないといいなあ

「ナショナリズム」(浅羽通明)を読んだ

木村カエラが世に出るきっかけとなったテレビ番組(sakusaku)をつらつら観てたんですが…

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好きな音楽は?→ROCK!!

いいねえ、いいよ~。オジサンもROCK好きよ~。
などと思わずニヨニヨしてしまうのですが、アレですね。Baby Metalなんかもそうやってニヨニヨしてるメタラーがいっぱいいるんだろうなあと共体験した次第。


とツッコんでみたもののこの時のカエラさんは18歳。自分が18歳の頃なにを聴いてたかって恥ずかしくて言えないよ! それを思うとニルヴァーナというチョイスはなかなかのなかなかですよ。

この番組では制服姿を公開したりするなど、チャンレンジフルなことをやっておりそりゃ人気出るわ~と思った次第。こりゃあ痴漢されるよね? ちょっと~。朝の情報番組とはとても思えない発言で爆笑しました。

今のところ+1ばっかり聴いてるのでアレなんですが、初期はもっとROCKしてたみたいなんで楽しみです。ただ路線としてはロックよりはJasperみたいな曲の方が声質としては合ってるような気もします。
wikipediaを見ますとラジオでPerfumeを激賞してたことがあるそうで後期はそういう曲が多くなってるのかなあ。そちらも楽しみです。

ということで前フリはここまでで、浅羽通明ナショナリズム」であります。


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副題に「名著でたどる日本思想入門」とあるようにガイドブックという体裁でも読めるのですが、こういう本は読んで頭が良くなった気がするから要注意(笑)。 頭が良いのは浅羽通明であって自分ではない。そう言い聞かせないといけないくらいナショナリズムの系譜をワタシみたいな愚鈍な人間にも分かりやすくまとめられて、とても勉強になりました。

直接的には10冊の本が取り上げられてますが、コラムの「読書ノート」には相当数の本が提示されており、それを全部読まなきゃ頭良いと夢寐にも思ってはいけません(笑) ガイドブックって怖いなあ。

ようするにナショナリズムとは、思想というよりも、我々のほとんどがその上に乗って思想し行動している前提のごときものなのだ。ゆえに、支持するとか批判するとかではなく(むろん無視もできない)、どこまで自覚的に己の思想へ繰りこめるかが問われるのだ。その意味では、思想というより本能とか生理とか習慣に近い。(20p)

そういう意味で自分の中で本能とか生理に近いものというと、それはROCK!!でございまして(笑)、「それはROCKだな」もしくは「それはROCKじゃねえな」が自分の価値基準になってます、怖い!


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乾さんカッコイイ!

問題はそのROCKというものが日本産ではなく、しかも今まで日本のROCKというものを一切遠ざけてた自分の心性でございまして、ここがどうにも煮詰まってて困ってるのございます。困ってるのは自分だけなのでまあ勝手に1人で困ってろとしか言えないんですけどね。

そういうことで自分にとってロックとはなんなのかというのが自分の裡のナショナリズムを探る基本軸になっている今日この頃であります。前フリはそういうことなのよー。

ちなみにと言ってはなんですが姉妹編とも言える「アナーキズム」も同様に面白かったです。