賽ノ目手帖Z

今年は花粉の量が少ないといいなあ

「パンダのこ」(角光)の1巻買った。



サイン本、ゲットだぜ!

130冊にサイン描くとか、角光センセイ頑張り過ぎい!
空が灰色だから」(阿部共実)の1巻が出た時も、特典フりぺが十何種類かつくなど、なかなかのなかなかでしたが、こちらも凄いな!
ツイッターとかのぞいてても、角光センセイがかなりハイテンションになってる様子がうかがわれて楽しいです。

そんで大方の予想通り、集中連載時ヴァージョンが載ってなかったのは残念。そのヴァージョンが載ってるチャンピオンはちゃんと保管しとかないといけません。

最初のヴァージョンでの乃仔ちゃんは、友達は全然いなさそうだし、一人暮らしで家族はいないし、そもそも学校に通ってるの?もしかしてニート?と、かなりの謎設定で、まあパンダをこっそり飼うためにそういう設定にしたのでしょうが、乃仔ちゃんのダメ人間っぷりは阿部共実作品によく出てくる残念キャラに匹敵してましたね。

現在は幼馴染みのゆうくんに、ぱんとも(パンダ友達)のりんさんにクラスメイトの猫村さんなど、かなり交流が広がってますが、初期の「パンダがいれば後はなにも要らない」と言わんばかりの清々しいまでの孤立感はなかなか危なっかしくて好きでした。今も充分危なっかしいんですけどね。

そもそも、パンダを飼うというのがかなりリスキーな話で、ぶっちゃけ犯罪ですよね?
他人の家の竹をこっそり持って帰ってくるとか(窃盗です!)、ヒロインの乃仔ちゃんはパンダのためなら罪を犯すことを厭わないキャラで、そこが受け付けないって人もいらっしゃるみたいです。

また将来的にも、いずれ愛愛が大きくなったら隠しようがなくなってしまうし、そうなったら乃仔ちゃんの犯罪行為が露見することは火を見るより明らかで、なんと言いますか明るい未来が見えません!

のび太の恐竜」のピー助みたいに、バレる前にタイムマシンで元の時代に返してやればいいのですが、愛愛は恐竜じゃなくてパンダだからなあ。どこでもドアで中国に返せばいいのか(無茶言うな)。

と、キャラだけでなく設定もかなり危なっかしいのですが、作者さんも漫画家として作画面でもストーリー方面でもまだまだ新人レベルの人ですので、要するに「パンダのこ」という作品はすべてに渡って危なっかしいマンガだと言えそうす。

連載が始まった直後にパンダの赤ちゃんが亡くなるなど(参考文献)、この作者さんの持ってない感もなかなかのなかなかでして、こういう人はやはり応援したくなるのが人情というもの。

相撲などでも、ファン歴が長くなると横綱大関の取組よりも、序の口や十両の相撲を見るのが楽しくなってくるそうですが、マンガの世界もそういう気味合いがあるような気がします。売れてるマンガよりも「パンダのこ」みたいな危なっかしいマンガの方が好きになってくる。

ということで、そういうタイプの作品が好きな方にはおススメの「パンダのこ」をよろしくです。褒めてんだがけなしてんだか良く分かんないぞ、賽の目ァ!