賽ノ目手帖Z

今年は花粉の量が少ないといいなあ

チャンピオンの新連載攻勢がなかなかの好感触な件

前を向いて走るしかない
足がもつれて転んでも
狂った犬のように
走り続けるしか

スピナマラダ」(野田サトル)が熱いなあ。

今読んでるスポ―ツ漫画では一番熱いマンガかも。
最近の展開&掲載位置が、あまりにも打ち切りモードに入ってるので、「ベイビーステップ」(勝木光)と「BE BLUES」(田中モトユキ)と一緒に、あわてて単行本を買ってしまったものですが、今週号を見る限りまだまだ連載が続きそうなのでホッとしましたよ(掲載位置は相変わらず最後尾なのですが)。
しかしヤンジャンは「ノノノノ」(岡本倫)とか、妙にウィンタースポーツに力を入れてるみたいでなんか面白い。もちろんワタシはそのジャンルに全然詳しくない人ですので、読みながらルールを理解してる状態なのですが(殴り合い黙認って凄いな!)、そういうのも含めて読んでて楽しいですねえ。そして関係ないですが今週の極黒はカズミさんの一部の読者に喧嘩売りまくりな振舞いに笑わせていただきました。

さてご覧の通り、「スピナマラダ」は、絵柄があまり一般受けしないもので、少しとっつきにくいかもなのですが、読んでみると昨今珍しいくらいの非常に真っ当な熱血マンガをしていまして、何故これが少年誌でなく青年誌で連載してるのか不思議なくらいなのですが、「ねじまきカギュー」(中山敦支)とかヤンジャンは少年誌ノリの作品が多いよなあ。「キングダム」(原泰久)も少年マンガっちゃあ少年マンガですなあ。
お陰でマガジンからヤンジャンへの乗り換えがスムーズにいったワケですが、マガジンに見切りをつける原因となった「ハッピープロジェクト」(落合ヒロカズ)が、いよいよ次回で最終回らしいですね。長く続いたなあ。6週で打ち切りになると思ってましたよ。何故これが連載されてるのか不思議な作品として、1位はハピプロで2位はて○むすが挙げられますが(無意味な伏せ字)、2位の方も無事連載が終わってくれると個人的に助かります。

それはさておき、ベビステの22巻はアキちゃんが満身創痍で、見ていられなかったです。そしてそんなアキちゃんに闘志を燃やすなっちゃんが怖すぎて怖すぎて。もうやめて、アキちゃんのライフはとっくにゼロよ! 3ページで失恋しちゃったのよ!! 恋に破れ、テニスでも負けちゃったらアキちゃんもう立ち直れないっす。ほんま勝木先生はモノホンでドSやで。
そしてB青ですが、龍ちゃんインドネシアに行ってまうん? 高校生になってからが本番と作者さんが言ってるので、まず行かないとは思うんですが、勝ち続ければ両親も日本に留まる事を許してくれるかもしれないという状況はキツ過ぎる。大怪我から復帰していきなり「人生を懸けた戦い」に挑まなければならなくなってしまったんですなあ。こっちの作者もなかなかのドSやでホンマ(そのエセ関西弁やめろ)。

ということで、スポーツマンガはやっぱり面白いなあということでチャンピオンなのですが、意外にも今回の新連載攻勢ではスポーツマンガが一つも入ってないんですねえ。
デザートローズ」、そして「ラッキーストライク」と、立て続けに野球マンガがコケてしまった影響かと思われますが、少し寂しい話ですね。で、今回の新連載陣ですが、



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うむ!(うむじゃねえ)

次号から始まる木々津克久センセイの新連載が大変楽しみなのですが(白木々津(ヘレンさん)か、黒木々津(フランさん)か、それが問題だ!)、緊急参戦が決定した重本ハジメセンセイもなかなか楽しみですね。以前描いた読切(「鏡の国のアニー」)は、未熟な点もありましたが、なかなかハートフルな作品でしたので、あれからどれくらい成長したのか、とても楽しみです。成長してるといいなあ。

新連載攻勢第1弾の「パンダのこ」(角光)は、連載のタイミングがあまりに悪すぎた為に、一部の心ない人達からバッシングを受けてましたが、そういう雑音ははねのけて、長く連載を続けて欲しいものです。個人的に「りびんぐでっど」の後継者になれるんじゃないかとも思ってるんですが、とりあえず現状はヒロインの乃仔さんが、イカ娘に通じるアホ可愛らしさを全開で発揮しておりますので、まずはそこを愛でていただければ! 単行本出たら買う予定です。

第2弾の「バーサスアース」(渡辺義彦)は、作画担当の人は以前の読切(「アフロボマー」)で、きちんと可愛い女の子を描ける人ということから長らく連載されることを待望されていたマンガ家さん。その期待に見事応えてくれましたよ。玲央さん可愛いよ玲央さん。ヒロイン?カナさん?誰それ?
と、早くもおっぱいさんという通称のもとに人気沸騰中のレオさんですが、ストーリーはもはや目新しいともいえないパニック系・・・かと思ってましたが、今週号のを見るとまさかの悪徒系のヒーロー物なのかと、なかなか予断を許しません。キャラクターは間違いなくこの新連載陣ではダントツで良いので、あとはストーリーがしっかりしていればチャンピオンの看板マンガになれるかもなあと期待しております。

第3弾の「ラララライブ」(サブ)は、「鬼ロック」や「恋弁」でそのセンスは証明済みだった大型ルーキー、サブ先生の堂々の新連載。これが一番期待されてた作品でしたねえ。
えと、この人女性ですよね? 高橋留美子的なスラップスティック的な作風はある意味懐古的とも言えるのですが、このセンス(特に会話のセンスは秀逸)が連載を続けていくことで、どのように磨かれていくのか、非常に楽しみですね。バンドマンガというのも個人的に嬉しい。ジミヘンネタなど、基本洋楽ベースなので、日本のバンドをほとんど知らない自分には助かります。

先週号から始まった第4弾の「いきいきごんぼ」(陸井栄史)は、ほぼ読切の頃と同じ設定で新連載。
読切の時は、あまりに濃いので胸焼けを起こしそうになりましたが、慣れてきたのかどうなのか、この連載ヴァージョンは、そんな苦痛もなく楽しく読めました。ネタをひねり出すのが大変そうな作風ですが、こういう泥臭いマンガは絶対必要だと思いますので、こちらも長く連載が続くといいなと思います。


と、こんなところですが、今週は合併号なのでチャンピオンはお休み。いつもなら2ch恒例の人気投票があるのですが、今回からなくなりそうですねえ、残念。
ということで、前回のゴールデンウィーク時の人気投票でおしまいになりそうですので、最後にここに記念という意味も込めて取り上げてみようと思います。カッコ内の数字は前回までの順位ですね。これまでバチバチが初登場から8連続で首位だったんだなあ。こちらが順位表です

1位はまさかの「囚人リク」。強すぎるぜ。世間的にはほとんど知られてない作品だと思いますが、とうとう1位を獲得しましたよ。「レノマ・・・大好き!」あたりからかなあ。
2位は「バチバチ」。V9ならず。最後の最後に首位の座を明け渡してしまいました。
3位は「フルット」。2ページしかないのに、この順位は凄すぎる。マイナス票がほとんどなかったのがこの高順位の秘訣なのでしょうねえ。

4~6位は、どれも地味だなあ。きっと誰も知らないぞ。「りびんぐでっど」が連載終了してしまったのは本当に驚きました。「ちぐはぐラバーズ」は、今月単行本が発売されるので、買わないといけません。
7位の初登場「ガキ教室」はさすがの安定感ですね。「ましのの」も12位となかなかの中位力なのですが、やはり単行本の売れ行きが思わしくなかったのか。

13位がまさかの「犬と山下の週チャンゲーム板」。ぃ山下あ~~~! これ作品じゃないですやん。おまけの4コマですやん。これが13位って、それ以下の作品はなんなんだって話ですよ。良かった。「さくらDISCORD」が11位で本当に良かった。

15位が「シュガーレス」と、この頃からちょっと苦戦してますね。ドラマ化がどんな影響をもたらすか・・・。
ハンザスカイ」が16位っていうのも微妙に納得がいかないのですが、どうも「パニッシャー」以来のアンチがいるっぽいんで、それが足を引っ張ったのかなあ。まあ「てんむす」より上(18位)だからいいやあ。

初登場の「スポ×ちゃん」は19位。短期連載ということもあり、かなり空気な扱いですね。21位の「LUCKY STRIKE」も、2chでは人気あると思ったんだけどなあ。せめて10巻くらいまで連載を続けて欲しかったですよ。
20位の「弱虫ペダル」は・・・。3期連続1位なんて時代もあったのが嘘みたいな凋落ぶりですよ。インターハイを1日で終わらせていれば良かったのになあ。

23位の「琉神マブヤー」もまた最後まで空気でしたねえ。前作のオリジナル作品(「ハーフマン」)が面白かっただけに、この結果は残念。
27位の初登場「バイオハザード」も、これまた空気マンガになる勢いでしたが、最近盛り返してきたかなと。そう思ったらまた休載とかで、なんだかなあな作品です。

そして圧巻の最下位(28位)の「ドカドリ」。単行本が売れている以上、連載が続くのはやむを得ないのかもしれませんが、毎週こういうのを読まされるのは、本当に苦痛だ。新人さんたちが台頭して一刻も早く蹴落として欲しいものです。
こうして見ると、大体自分の評価と一致していますねえ。やはり自分はネラーなのか。イヤだなあ。

そして本当に最後に。先週の読切の「さがしもの」(鈍速毎日)がとても良かったです。いいモノ持ってますわあ、この人。百合だけじゃないことを証明した鈍速センセイ、別チャンでもなんか描いてください!