賽ノ目手帖Z

今年は花粉の量が少ないといいなあ

別冊少年チャンピオン8月号感想

うわああ、鬼龍駿河が普通に恋愛漫画を描いてるう~!→■

と、楽園のWEBコミックを読んでて、廊下を練り歩く鬼龍さんばりに腰を抜かした賽の目です。こんにちわ。
それにしても驚いたなあ。やはり今年の夏の暑さにやられてしまったのでしょうか(失礼過ぎる)。
と、そんなサプライズはさておき、そこはかとなく気分も上向いてきたところで別チャン創刊2号の感想など。


創面(山内雪奈生

当面は善良な一学生として非暴力を貫く予定なのでしょうか。バキ本伝でも刃牙の日常生活を何度か描いてますが、板垣恵介はこういうの大好きなんだろうなあ。>異常な身体能力を誇る人間が無理やり穏当な日常生活を過ごす

バキどもえ(さいとうなおき)

こういうのを読むと、自分がどれだけ烈海王というキャラクターが大好きであったかを思い出す。烈さんのボクシング編はどうするつもりなのよ!?

囚人リク外伝(瀬口忍)

8歳でギャングのボスかあ。少年誌の都合ということでしょうが、やはり無理無理だよなあ。
リクとか普通に20~30歳くらいで構わないんだけどなあ。

クローズZEROⅡ(平川哲弘

「クローバー」が面白いので、こういうところで平川の無駄遣いは止めてもらいたいなあ。普通に内藤ケンイチロウに描かせればいいじゃないっすかあ。正直「ばかモン」がそんなに面白く(ry

しこたま(ニシカワ醇)新連載

こんなパンチラマンガよりもデザートローズの続きが読みたいです、安西先生(ラキストでも可)。俺たちの吉井さん(もしくは恒実さん)を返せっ!
「野球はもっぱら見る派です」と巻末コメントに書いてありましたが、この世界では女子は高校野球に出られるのかとか、強豪校のはずなのにやけに部員が少なそうとか、ツッコミどころが多すぎて読んでて疲れました。剛速球を投げる女性投手というのも、昨今ではファンタジー過ぎるなあ。

サンセットローズ(米原秀幸

安定の面白さ。この人を別チャンに連れてきたのは大正解ですね。安定して面白い作品があるとないとでは全然違いますよ。これと「ブラックジャック創作秘話」がある限り、多少の無茶はなんとかなるっ。

スターダストジャンクション(森繁拓真

今のところ面白くない。今回は前回より少し面白かったので、今後面白くなりそうな気もするけど。

今回も面白かった。いきなりの乳首券の発行には驚いたけど。
乳首を吸われて母性愛的感情に目覚めるとか、意味が分からないのですが、そういうのは目をつぶるとして、2人がドキドキしながら敷島さんがご飯を食べる様子を眺めるシーンはいいなあ。志村貴子ばりに背景が真っ白な絵柄も、非日常感が出ていて良いと思います。
しかし女性キャラの名前が姫城桜子に敷島桜花と、二人とも名前に「さくら」が入ってたりして、なんか某マンガを思い出して切なくなるなっ。

このジャンルは進撃の巨人とかハカイジュウとかで流行ってるんぽいんですが、個人的にう~んですね。

エンターテインメントという代物はそもそも「辛い現実を一時忘れ、明日もがんばろう」という昔ながらの経済学で言う「労働力の再生産」を担っている訳です。でもこれからのエンタメは大変です。一時忘れなきゃいけない現実が「原発事故」であり明日がんばらなければならないのが「復興」なんだから。要するに、これからフィクションの作り手は「お前の表現は大震災に勝てんの?」と問われる事になる訳です。えー、まぁ、そもそもこんな文章を単行本のあとがきに書くのもどうかと思うけど、東日本大震災から1ヵ月たって、亡くなった方が現時点で1万人を超え、原発事故は深刻なまま。この文章が数年後にどう読まれるか、その頃には日本がどうなっているかもわからないが、結局、社会の中での自分の持ち場でやれることをやるしかない。別に深刻になれって事じゃない。震災を「無かった事」にできないんだから、頭の片隅にいつもそれを置きながら、それでも生きる事を楽しまないと。この先、多分何年も「放射能大丈夫か?」とか不安を抱きながらも朝起きてごはんを食べて通勤通学したり、お笑いのDVD観たり、セックスしたり、トイレット・ペーパー交換したりするんだから、漫画家だってこれからは、例えばパンチラシーン描くのも、それが津波を受け、原発事故と対峙しなければならなくなったこの国に通用するパンチラかどうか、試される時期なのです。いやマジで。

オールラウンダー廻」(遠藤浩輝)というマンガの単行本のあとがきにある言葉なのですが、まあこの人はアフタヌーンで「EDEN」を描いてた頃からこんな感じなのですが、それはともかく、佐藤健太郎氏も震災に勝つ気でこの作品を描き続けて欲しいものです。

12月のゼファー(米林昇輝)

お話自体は悪くないと思いますが、デフォルメの効きまくった絵柄はやはり慣れないなあ。
ただ、なにか新しい事にチャンレンジしようとする意気込みは感じられるので、そこは評価したいなと。

ハダカノタイヨウ(吉木まさかず)

毎週木曜日に発売されている発行部数300万部のナンバー1マンガ雑誌ですってえ~!?
誤解だ、美華さん。しかし、アレですな。週刊少年サンデーは今年中に50万部を割りそうですな。いよいよケツが見えてきましたよ。だから「シュトヘル」(伊藤悠)を週サンに呼べって。

それはともかく、姉崎さんに認められてマンガを描くことを認められた一ノ瀬くん、良かったねえ。絵が壊滅的に下手なファンタジーって、なんだか昔、サンデーでやってた某ファンタジーマンガを思い出しちゃいますが、あの当時はやたら腹が立って叩きまくってしまいましたけど、今思えば作者さんはそれなりに一生懸命描いてたと思います。今さらなのですが謝ります。ボロクソ言ってゴメンナサイ。

と、しおらしく謝罪したところで、主人公の紙ゴミ同然の画力を向上させるために新キャラに鍛えさせるところで終わってましたが、あらら姉崎さんがマンツーマンで指導してくれるんじゃないのか。別チャンで一番魅力的なヒロインさんですので、もっとたくさん出して欲しいのですが、この新キャラが上手く動かせるかどうかで、この作品の成否が決まりそうですなあ。

ブラックギャラクシー6(阿部共実

カレルナさんの髪型が、どこかで見たコトあるなあって、ずっと思ってたんですが思い出しましたよ。DARKER THAN BLACK」の、蘇芳・パブリチェンコさんですよ。

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アニメを観たとかじゃなくて、このコラで知ったというあたりがなんともかんとも・・・
昔流行った「なにがクニだよ、ク○ニしろオラァァ」ネタでは、このコラが一番好きでした(これも好き)。理解ってもらえないかもしれないけど、ボクッ子っていいなあって。
ということでアニメは観てないのですが、大丈夫そういう時のために同人誌というものがあるのですよ。オッケー、大体どういうキャラクターか分かったぜ。こういう絵柄は凄く好きだなあ。この人は現在、角川のヤングエースで描いてるみたいですが、目の描き方とか貞本義行の影響を感じますね。貞本義行さん、wikipediaを見ると週刊少年チャンピオンでデビューしてるんだよなあ。貞本センセイ、エヴァもいいですけど、また週チャンで何か描いてくれませんか?

と、大幅に話がズレてしまったのですが、話を無理矢理戻して、ようやく部の名前も決まり、いよいよ次号から本格的に部活動が始まるのでしょうか。それともこのままずっと喫茶店でダベりつづけるとか? なんだかまんま位置原光Zの「アナーキー・イン・ザ・JK」の第1回と同じノリになってしまいますが、そういえば楽園WEBコミックの新作(「今日のオカズ」)は、まんま空灰の「生きるということ」だったな! 輪田さん最高だぜ! 相互に刺激を受け合ってる感じで楽しいな。
それはともかく、タイトル的に部員があと一人増えそうですが、男女比的に男子なんでしょうかねえ。

やはり真面目に描かれると面白くない。はっちゃけたキャラをもっと出して欲しいです。アスプロス兄さんの出番はまだかなー?

人の痛みを知らない子(道家大輔

面白かったけど、好きにはなれないなー。

DIABOLU(藤田勇利亜)

フツーにヤンキーマンガでしたなあ。こういうのはどう評価していいか分からん。

やはり最後にこういう作品があると読後感が違いますね。満足しました。今後も最後尾に載せてください。
ただ最後の2ページで無理くりでブラックジャックを出してましたけど、もうそんなタイトルにこだわらなくってもいんじゃないかなって思いましたが、今回もとても良いお話でした。まさに「生きるということ」でしたね。とりあえず「『ジャングル大帝』は僕の作品なのに何でですか~~!?」コーヒー吹いたので弁償して下さい。



第2号も面白かったです。次号の佐渡川準さんの読切も楽しみですね。深谷陽さんの読切(「スパイスボーイ」)にも期待しています。