ライトノベルを読む
今頃「もしドラ」を読む俺カッケー!
いいんだよ、こういうのはブームが過ぎてから読むものなんだよ!
とりあえず第三章まで読んでみたのですが(「みなみはマーケティングに取り組んだ」)、これで本当に甲子園に行けるの? と若干不安になってきましたよ。まあ、そういうお話でないことは重々承知ですが。
しかし100万部かあ、いいなあ。「さくらDISCORD」(増田英二)もそれくらい売れてくれたらいいんだけどなあ(ムリ言うな)。週刊少年チャンピオンの編集長もドラッカーを読んでみたらどうだろうか? 「沢考史はマーケティングに取り組んだ」。チャンピオン、100万部イケるぜ!
なんか唐突に、昔の記事をトラバされたんで(このトラックバックは有意味なのか?)、懐かしく読み返していたら、「そういえば、なるしまゆりの新作は読んでなかったなあ」と思い出して、3巻まで買ってきたんですよ。
主人公はライトノベルの小説家で、「1ページでも読み飛ばすと登場人物が3人も死んでいる」と評される作風の人。その作風通りに現実の世界でも人がバタバタ死んでいき、主人公が懊悩するのですが、「現実」と「虚構」とのせめぎ合いといいますか、バランスの取り方といいますか、そういうところは、この作者さんならではの描き方で、ファン的にとても興味深いです。どうしても、主人公となるしまゆりさんとを重ね合わせてしまいます。ええくそ、これも作者の狙い通りかっ。
オレは書きたいものを書いてるだけです――…
人殺しの場面だって登場人物が死ぬのだって書きたくて書いてるんです。
なんでそんなもの書きたいんでしょうね。でも書きたいんですよ。→■
とか、
未熟なガキが未熟なガキに向かって
嘘八百のエセファンタジー設定で
こねくり回した人生観決めつけて
オレは そんな小説しか書いてない
オレには芸術なんてムリだ 名作もムリだ
ただ 『未熟』にしか『未熟』に渡せないものが
だから必要とされるなにかが
きっと あると思ってるだけだ――…→■
とか、この言葉を、「少年魔法士」やら「原獣文書」やらを描いてる作者さんがどういう気持ちでひねり出したのかと深読みしてると、面白くてしょうがないワケですよ。「プラネット・ラダー」では数億人ほど殺したんでしたっけ、この作者さん。
ミカトは
自分の中にだれかを強く恋い 求める
想いがあるのを感じていた
おそらくは愛というのだが
しかし それは大きく抉り取られ
ミカトには なんであったのかすら
わからないのだ
だから ひたすら哭き続けた
喉を涸らし 叫びながら
なにもわからず 求めながら
それは
生まれたばかりの
すべての人間と同じ姿だった →■