賽ノ目手帖Z

今年は花粉の量が少ないといいなあ

楽園vol.4感想(未完成)

今日はサイン会に行ってきました。

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なんでイカ娘やねん。
  ワタクシ一般人の方々より、マンガ家さんのサイン会に参加した回数は多い方ではないかと思っているのですが、サイン会で自分のマンガじゃないキャラを描いてくれた人は初めてですよ、道満晴明さん
このエッセイマンガから推し量ってアレかっ、イカ娘がアホの子だからか。バカじゃない、イカ娘はバカじゃないぞー!(縄跳びができなくてイジめられてたけど)。
 
それはともかく、局所的ながらもイカ娘の浸透率は驚異的なものがありますねえ。あのサイン会でも大半の人がイカ娘をリクエストしていたような気がしますし、周りの人たちがイカイカ娘言ってる光景を目にしてしますと、なにやら面映ゆい心地がするのはいかがなものか。
夜勤明けで、仮眠を取ったら絶対寝過ごすと思って一睡もせずにサイン会に赴いたのですが、リクエストして良いイラストの中にイカ娘があるのを発見した時は眠気が一瞬で吹っ飛びましたよ。単行本に描いてもらったイカ娘は可愛いのですが、例示されたイカ娘は、超うろ覚えで描かれていて、 正直そっちの絵が欲しかったです(笑)
 
それしてもヒコロウさんのエッセイマンガでも、チャンピオン関係のネタ率が異常に高かったし(カマキリ編は本当に試練でした)、二人ともチャンピオンでなにかマンガを描いて欲しいものであります。チャンピオン読者は多分みんな、道満晴明さんもG=ヒコロウさんも知っているハズ(笑)
 
・・・と、この前振りでいけば普通、チャンピオンの感想となるのですが、明日がもうチャンピオンの発売日ですので、今回は楽園の感想からいってみたいと思います。ただ尋常じゃないくらい眠いので確実に途中で力尽きると思いますが、やれるところまで!
 
 
まずは今回は、シギサワカヤさんの「エンディング」が素晴らしかったですね。今まで読んできたシギサワカヤ作品の中で一番好きかも。ラストの「時が去り、何もかもが変わってゆく」から始まるモノローグは秀逸でした。別にボクは泣いたりとかしませんでしたけど。
なかなかヘビーなお話でしたが、こういうのが巻末にあると雑誌全体が引き締まりますね。ビートルズの「サージェント・ペパー」における、「ア・デイ・イン・ザ・ライフ」みたいなモンですよ(笑)
 
最近自分が目にする百合モノは、無暗にベタアマ系が多く、そんなベタアマ展開が許されるほど、世間様は優しくないよなあとか思ってしまう天の邪鬼な自分は、同性と恋人関係にあることを周囲の人間に気取られるよう苦心惨憺し、今のこの関係は相手のご両親を裏切っているのではないかと苦悩するヒロインさんを見てると、なんだか逆に安心してしまいます、イヤなヤツだー!(笑)
 
こういうシリアスな展開を、ひそかに竹宮ジンさんに期待しているのですが、まさかシギサワカヤさんに先を越されるとは予想外でした。こういうエグい展開はシギサワカヤさんの得意分野なのですが、単行本(「ラブフリッカー」)のあとがきで生涯現役百合漫画家を宣言する竹宮ジンさんも負けずに頑張っていただきたいところ。そんなに好きなら、もう好きにしてくれ。
 
 シギサワカヤさんは、無論好きなマンガ家さんなのですが、この人の描く男性キャラはニガテなタイプが多く、読んでて「男に生まれてごめんなさい」と謝ってしまいたくなるようなキャラばかり出てくる気がするのですが、今回は百合モノでしたので、そういう男キャラが出てくる余地がまったくなかったことが、今回面白く読めた理由の一つかもしれません。ヒロインの性格も好きだなあ。「どこのアバズレですか」と言いたくなるような、相変わらずの表紙詐欺なのですが、実際はとてもちゃんとした人で、でもちっとも大丈夫じゃないのに「大丈夫」が口癖で、いつも無理をしているという、実に「守ってあげたい」オーラを噴出するキャラでした(笑)
そういう意味では「サージェント・ペパー」よりも、「It's All Right!(大丈夫だよ!)」を連呼する「ズー・ステーション」で始まり、「ラヴ・イズ・ブラインドネス」(「愛は盲目」)で終わる「アクトン・ベイビー」の方が例えとして適切かもしれませんね、U2ファンブログ的にも(笑)
 
 
(未完成・・・)
 
 
『楽園』(Le Paradis [ル パラディ])
http://www.hakusensha.co.jp/rakuen/vol4/index.html