賽ノ目手帖Z

今年は花粉の量が少ないといいなあ

なんかもう色々

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レディオヘッドばかり聴き過ぎていたので、今度はトム・ヨークのソロを聴いてみました。






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などと、「皇国の守護者」の新城直衛みたいな顔になってしまった賽の目です、こんばんわ。
イン・レインボウズ」よりも気に入ってしまった自分は、ちょっと感性がおかしくなってるかもしれない。
それはともかく、「皇国の守護者」は楽しませていただきました。「影丸」の頃から好きだったのですが、伊藤悠の絵はやはりいいなあ。
原作も読んでみましたが、ああいうガチガチの戦記ノベルを、いかに「マンガ」として料理したか、そのあたりの苦心が色々と読み取れて、一粒で2度美味しかったです。
第二章(「光帯の下で」)では、戦争が起きた原因について、長々と書いてあったりしますが、そこらへんはマンガでは全て割愛。まあ、当然ですが。


つきつめるならば、その原因は(史上のすべての国家間戦争、革命と同様に)金の恨みにすぎないのであるから、まさに必然と言って良い。貧乏を経験した常人であれば、その本質を体感的に理解できる。政治、道徳、思想、宗教上の理由など、すべて、人が命を捨てやすくするための方便に過ぎない。
 つまるところ、戦争とは異なる手段をもってする経済活動に他ならない。(1巻179p)

などと身も蓋もない事が書いてあってて面白いのですが、これはマンガでは描けませんな。マンガというメディアの持つ生来のロマンティズムと、この原作における身も蓋もないリアリズムとの相克が、このマンガの隠し味となってるような気もします。だからこそ、中途で終わったのではないかとも邪推しますが。

ということで、今回は色々話したいことが多すぎて困ってるのですが、ええとまずは山田秀樹さんがですね、いよいよ今月短編集を出すのですが、その中に、電撃大王に掲載されていた、「とある女子大生~」シリーズが、収録されているのですよ! ブラボー・・・おお、ブラボー!

俺ら、何年待ったんでしょうね。こういう切り抜きとか、一生保存していかなきゃいけなのかと思ってましたよ。
ワタシが持っているのは第三回目以降ですので、ながらく未読だった1回、2回が読めるってワケで、もう嬉しいったらないですよ、もう!もう! 最近なんだか未単行本作品の単行本化が多くて嬉しいぞい。

しかし問題は、山田秀樹さんの人気がどれくらいあるのかですな。いや、サイン会があるんですよ。欲しいじゃないですか、サイン本。ていうか、直接文句を言いたいですよ。なんで今まで出さなかったのか!、と。はい、出したくっても「売れない」って判断されてたんですね。ありがとう、エンターブレインさん!

この、「とある女子大生の日常にみる」も是非売れて欲しいのですが、表題作のはですね。タイトル通り、とある女子大生の愉快な日常を描いた作品なのですが、とにかく元気な女の子キャラが好きな人は「買い」ということで! いや本当にお願いします。
どんなノリかっていうと、↓


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洗面器で用を足すはしたないヒロインが出てくるマンガなんて最高じゃなイカ!!
いやあ、ボクはこのマンガで電撃大王の購読を決意したね!
あの頃は「苺ましまろ」も面白かったしなあ。「ニニンがシノブ伝」もあったりして、ギャグ系が充実してる雑誌だなあと、当時思ったものですよ。
ということで、このブログは、ちょっとお下劣な山田秀樹の短編集を、熱烈に応援しています。


応援といえば、この前コミックZINに行った折、別冊少年マガジンのお試し用をもらって早速読んでみたのですが、“新生”雷句誠が、気合い入れて描いてあって、非常に嬉しかったです。



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やべえ、雷句誠がマジだ。
これは応援せざるを得ない。
今さら、こんなこと言うのもアレなんですが、「ゲッサン雷句誠のマンガが載ってたらなあ」とか、どうしても思っちゃいます。ワタシが編集長なら、土下座してでも招聘に踏み切りますが。覆水盆に返らず、というヤツなんですかねえ。惜しいなあ。
肝心の、別冊少年マガジンはと言いますと、雷句誠以外には、


とらドラ!』のヤス先生!
ぷぎゅる』のコンノトヒロ先生!
『だぶるじぇい』の亜桜まる先生!
そして『みなみけ』の桜場コハル先生!


という、錚々たる連載陣なのですが、すいません、ボクにはムリです厄いわ~。雷句誠が浮きまくりでんがな。
まあ、別冊少年マガジンは遠くから生温かく見守るとして、ワタシ的には、10月29日発売予定のこの雑誌が気になります。

むう、二宮ひかるは完全に白泉社にシフトしてきましたな。
二宮ひかる宇仁田ゆみが並んでると、昔のヤングアニマルを彷彿させるのですが、その頃はヤングアニマルは購読してなかったので、これが一番の楽しみだなあ。
シギサワカヤ日坂水柯は、単行本とか持ってたりするのですが、中村明日美子さんも、コミックシルフで読んだことがあるのですな。
ダークホース的なのが黒咲練導さんで、面目ない、「放課後プレイ」は購読済みであります。



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見事なまでに表紙買いしてしまったのですが、ツリ目、前髪パッツン、そして黒タイツと来ては、ここは勝負でしょう。武道家として!
まあ武道家はともかく、なんともはや、エロかったです。裏表紙にも書いてありましたが、4コマでイチャコラされるのは、思った以上にキツいものがありました。なんなんだこの気持ちは。見てはいけないものを見てしまったというか、なんかちょっと「じゃのめ」(梅田阿比)を読んだ時の気持ちに通じるものがあります。
そういう意味でも、「楽園」での黒咲練導さんの作品には期待しております。二宮ひかるに負けるな~。


最後に、なにやらなまさんが、面白いことを書いてらしてましたので、というわけでもありませんが購読しましたよ、アワーズ11月号



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いやあ、女装っ子もいいものですよねえ、などと完全に暗黒面に堕ちたかに見える賽の目ですが、大丈夫、まだ大丈夫! 俺には「じゃのめ」があるっ。 朝灯がいる限りは大丈夫です。4巻は、マジでヤバいわ~。少年誌の限界を超えてなイカ!?

そんな燃え上がれ少年心はともかく、雷句誠の読切が載ってたこともあって購読したのですが、この人はやはり、少年誌で描くのがベストかなと。こういうのも悪くないんですけどね。
表紙が「アスクライブ・トゥ・ヘヴン」(杉崎ゆきる)なのですが、この作品も良いですねえ。導入部である1巻においてバラ撒かれた伏線が、このまま物語として鮮やかに収束してゆくとなると、この作品は傑作になる予感がします。
そういうドキドキ感を感じたのは久しぶりですよ。なるしまゆりの「少年魔法士」を読んだ時も、同じようにドキドキしましたが、アレは見事に収束しなかったですね。ううむ、実に残念だっ。

この「アスクライブ・トゥ・ヘヴン」は、どうなるのかあ。この作者さんも完結させるのがニガテらしいのですが、なんとか上手くまとめて欲しいですね。11月号の巻末には、杉崎ゆきるさんのインタビューが載ってましたが、これからガールズスペースオペラとなるとのこと。Eェ~。個人的にはこういう親衛隊とか要らねえなあとか思ってましたので、その展望はちょっと残念。まあ、「皇国の守護者」のユーリアみたいなキャラが出てくれれば、別に問題ないのですが、とりあえず早いとこミニィを成長させてくださいな。
1巻の表紙が、とっても買いにくかったのですが、


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えっと、ボクは幼女好きとかじゃないですよ?

ヘンな誤解が生まれる前に、本当に頼みましたよ、杉崎ゆきるセンセイ!