賽ノ目手帖Z

今年は花粉の量が少ないといいなあ

「はねバド!」(濱田浩輔)を読んだ(とりあえず完成っぽい)

新年明けましておめでとうございます!

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と、軽くボケてみたところで(この記事とかもう何ヶ月前だよ)、大変ご無沙汰でございました。
なんと言いますか、実に変わり映えのない毎日を過ごしてまして特に書くことがないな、と。

マンガに対する情熱も往時と比ぶべくもなく、寂しい限りでございますがその代わりといってはなんですが、本は以前より読むようになったので、今後は読書ノートみたいなノリでこのブログを活用してみようかなと。

ご存知の通りワタクシ、大層頭が悪うございますので「感想」というよりは「引用」がメインになりそうな気もしますがそれも一興。
昔書いたシオランの記事とかいまだに目を通して下さる方がいらっしゃいますからねえ。

ということで一月遅れで心機一転の賽ノ目手帖でございますが、今回はマンガ作品の感想。「はねバド!」(濱田浩輔)でございます。
あ、こっからネタバレありまくりですので、そこはご容赦をば!


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県立北小町高校バドミントン部のコーチになった立花健太郎。部員数が足りず団体戦にも出られない部を立て直せないかと悩む中、校庭の大木を難なく駆け上る運動神経抜群の少女「羽咲綾乃」を見つけ、なんとか勧誘しようとするが、彼女はなんとバドミントンが嫌いだった! 目指せ100倍青春、バドミントン部ストーリー開幕!

というストーリーでございますが(こちらのサイトから引用)、これが面白くてねえ。「累」(松浦だるま)熱が収まった後にこの作品を読んでみたのですがこちらも大変面白うございました。どちらも講談社作品でして、なんか講談社頑張ってるなあと。

「累」と同じくわりと以前から連載されてる作品でございますので、今さら読んで感想を書くことに羞恥を覚えずにはいられないのですが、ええい面白かったからしょうがないじゃなイカ

昔、チャンピオンでもバドミントン漫画が連載されていたのですけど、はねバドみたいにハネなかったのが返す返すも残念無念。やはり主人公を男にしたのがちょっとネックだったのかも。前作のミントちゃんで良かったのにぃ~。

それはさておき、はねバドですがこちらは羽咲綾乃という女の子が主人公なのですが、上の紹介文でもあるようにバドミントン漫画なのにバドミントンがあまり好きでないという設定。

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・・・はて? どこかで聞いたことがあるような?
と、咲ファンとしては捨て置けない言葉なのですが(照さんも同じコト言ってますよ)、これ以外にも「仇を討ってやる!」など、咲では頻繁に登場するワードが飛び出してきて、絶対咲の影響受けてるじゃろ~と邪推してしまいます。
主人公が怖いところも似てますし! そもそも名前に「咲」が入ってるし!

と、そういう共通点にまず目が行ってしまったのですが、5巻から始まる綾乃さんとなぎささんとのチームメイト同士でのシングルマッチにノックアウトされました。
咲で言いますと個人戦の決勝で宮永咲さんと原村和さんがガチでやり合うような感じ。もう咲はええっちゅうんじゃ。

巻中のオマケ漫画でこの試合に全力を尽くしたことが描かれてましたが、それはもう言われるまでもなく読者に熱が伝わったことと思います。真剣勝負っていいなあ。


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咲さんと和さんもこれくらいバチバチにやり合ってくれると(ry
ただワタクシは作者が完全燃焼したこの試合よりも、その後の怪我でなぎささんが戦線離脱した後の団体戦の方が好きだったりします。

はじめの一歩」(森川ジョージ)で言いますと最終回のつもりで描いたというララパルーザが終わって、さあどうなるって思ったらさらに面白くなっちゃったよって感じです。素晴らしい。

8巻は買ってから毎日電車で読んでました。敵方なんですが、横浜翔栄橋詰英美さんのキャラクターがすばらですね。こういうキャラを生み出せるならまだまだ読ませてくれそうだなと思わせるキャラ設定です。あ、もちろん重盛さんも。

物語の流れと作者の伝えたいテーマが8巻では完全に噛み合ってきておるわいという趣きです。
エピソードのひとつひとつが物語の枠組みにピタリとはまってると言いますか、ピシリピシリと打つ手がことごとく決まってるこの気持ち良さったらないよ。マンガはこうでなきゃ!

立花コーチの「人生をそこから学ぶんだ」のくだりが一番胸に応えましたが、どんな競技でもただ強いだけじゃしょうがないやって思いますよ。「強いだけではつまらん、下らんぞ」という寂海王のバキシリーズでも屈指の名セリフを思い起こさせます。

咲さんの「叩き潰す」発言が今でも胸に引っかかったままでいるのは、突き詰めるとそこにリスペクトがないということなんでしょうねえ。咲さんにはそのレベルまで行って欲しいんですよ。うむ、はねバドから咲の読み方を教えてもらったぞ!

ということで現在9巻まで発売されているはねバドですが、どうにも有千夏さん(主人公のお母さん)の言動がきな臭くてねえ。いささか不安になりますよ。
優しい人になりたい」という綾乃さんの思いがこっからどうなるのか、ハラハラしながら読んでいくことになりそうです。


オマケ
こういうのが公式で作られる時代なんですねえ。