賽ノ目手帖Z

今年は花粉の量が少ないといいなあ

minipops 67(Aphex Twin)

エイフェックス・ツインの新作、ええなあ

1ヶ月ぶりの更新が13年振りの新作の話というのもなんなんですが、13年振りという仰々しいフレーズからは程遠い、いつも通りなサウンドですね。っていうほどエイフェックスは聴き込んでないんですが。
同時期にU2が約5年ぶりに新作を出したワケですが、こちらも実にいつも通りなU2でして、不思議なシンクロニティーを感じました。

ロックに惹かれたことはないですか?
……ロックで好きな曲は思い浮かばない。ジャズ、ヒップホップ、クラシック、アヴァンギャルド──大抵どんなタイプの音楽でも好きな曲は必ず見つかるんだけど、ロックとヘヴィー・メタルだけは、全然良い部分が見つからないんだ。音楽全体が全然革新的だと思えない。保守的でつまらなくて長年同じ所で停滞している。そこに音楽の大切な部分はない、と思う
でもあなたはジーザス・ジョーンズやセイント・エティエンヌなど、数多くの楽曲のリミクスを手掛けてますよね。それは何故、手を差し出すんですか?
リミクスするのにマテリアルを気に入る必要はない。手掛けるのはむしろ、気に入らないマテリアルの方がいいんだ。悪ければ悪いほどいい。既に良い曲だと思ったら手を加えたくないからリミクスは断る。クソみたいな曲を自分の好きなようにリミクスして大金が手に入るならこれほど美味い話はないと思う。君が挙げた二つのバンドの仕事は、まさにそのスタンスだ。君の国のバンド、バクチク。彼らもヒドかった……テリブルだったよ
・ミもフタもない意見、ありがとうございます。

確かロッキング・オンに載っていたこのインタビューでエイフェックス・ツインを聴いてみようと思ったものですが、いや素晴らしい。この身も蓋もない否定性こそある意味ロックだとは思うんですけどね(笑)。U2レディオヘッドも強い否定性を持つバンドだよなあ。

それはさておき、この新作が出るのを知ったのは、やくよじのさんの「木と木と木」の記事からだったのですが、「赤阪郁乃=Aphex Twin」かあ。
マンガと音楽を同時に語るというのは、このブログでの重要なテーマなのですが、ふう~む、なるほどなるほどー。郁乃さん、作中では腹黒な面は一切描写されてないのに、読者に心の闇を思わせる雰囲気を醸し出してるのが凄すぎる。なんもかんも改造末原さんのせい。

ということで久し振りの更新でした。