賽ノ目手帖Z

今年は花粉の量が少ないといいなあ

気になるU2の新作の傾向と対策

今度のU2の新作は、デンジャー・マウスと手を組むらしいのですが、↑こんな感じになるんでしょうか?

ならんならん。
Black AlbumJay-Z)とWhite Albumビートルズ)をマッシュアップしてGrey Albumとか、発想がおかしい。ボノさん逃げてー!

豆鯛さんの記事によりますと、「アクトンベイビー以来の最も衝撃的なアルバム」(byギャビン・フライデー)とのことですが、アクトンといえば、これまでのU2のイメージを丸ごとひっくり返したアルバム。今回のアルバムもまた、従来のU2像を根底からひっくり返す作品となるのでしょうか?

前作(といっても今のところ最新作)のNo Line On The Horizonは、そのタイトル曲に顕著に表れてましたが、U2のアルバムの中でもとりわけ異教徒的なアルバムだったと思います。
異教徒的というと、なんだか穏やかではないのですが、これまできっちりキリスト教圏内で音楽を作ってきた彼らが、「アフリカ」を通じて脱キリスト教を図ってきたような、そんな気がするのです。BGMはビョーク異教徒の詩ですよ。



そこで思い出されるのはボノさんってば一時期化粧をしてたんですよね、NLOTH期に。豆鯛さんの記事になかったかなあ。あ、これこれ。→■



ちょー怖いよー!

この化粧の意味はなんなんだろうって、ずっと気になってたのですが、思うにこれは非キリスト教的なヴァンダリズムを表現したかったのではないかと今になって考える次第。
豆鯛さんは「今まで無くデモーニッシュなボノのパフォーマンス」と仰ってましたが、その言葉で連想されるのが、Get On Your BootsのPVです。




初めてこのPVを観た時、そこはかとなく漂う邪悪な雰囲気に拒否反応を覚えてしまったのですが、このある種デモーニッシュな佇まいはヘヴィメタルに通じるのではないかと。U2らしからぬPVだと直感してしまったのですね。
ヘヴィメタルも、悪魔主義という形で、反キリスト教的な側面があると思うのですが、期せずして当時のボノさんのモチベーションとメタル的な悪魔主義が思わぬ形でドッキングしてしまったのが上のPVだったのではないかと、覚えず邪推してしまいます。つまり、あのお化粧はKISSリスペクトだったんですよ!(絶対違う)

さて、それでは今回のニュー・アルバムでは、その脱キリスト教的なアプローチを、どこまで過激に進展させるのか、というのが現時点でのワタシの関心なのですが、多分そんな無茶はしないだろうなあと思ってます。

推測その1:NLOTHが、思ったよりも売り上げが伸ばせなかったことについて、「ヒットシングルになる曲が少なかった」と反省の弁を述べてること。新作は売れセンを意識した曲作りになる可能性大?

推測その2:この新作を前に、アルバム製作を何度かポシャってること。今回はかなり慎重に製作されてるのではないかと思われる。

推測その3:最近の演奏を観てみるに、そんなに荒ぶってない(笑)。U2らしい演奏で、そんな珍奇なことをやろうとしているようには見えない。いや、そう見えるだけかもしれんけど(笑)

以上のことから、「アクトンベイビー以来」というのは、いささか大げさな修辞なのではないかと思われます。デンジャーマウスさんがどこまで無双するのか。意外にレトロ路線に走ったりして(笑)

ということでニュー・アルバムを心待ちにしている今日この頃でありますが(どうせ延期するんでしょ?)、最後に以前にも紹介したこの演奏で〆。新作はこういうカンジでいいのよ?