賽ノ目手帖Z

今年は花粉の量が少ないといいなあ

週刊少年チャンピオン15号感想

「ましのの」(八谷美幸)2巻にもフリペが5種類付くそうですね。
なんか皆、阿部共実さんの狂気の所業に対抗意識を燃やしてなイカ
そしてその阿部共実さんですが、さらにツイッターで、

新たに特典ペーパーのご依頼を二件頂けました。大垣書店様(大村いちご)とがんこ堂書店様(三本憐)という予定です。先ほど編集者さんに完成品を送りました。よろしくお願いします

とのこと。野郎、完全にイカれてやがる・・・。

9種類って、9冊買わないとコンプリートできないじゃねーっすか。ここまで来ると完全に大人買いだよう。
もはや笑うしかない状況ですが、まあワタシは「さくらDISCORD」(増田英二)の2巻を2冊買いしただけにとどめましたよ、オトナですから。
やっぱり島編はいいなあ。ここまで感情移入できるキャラも珍しい。俺たちは島だ! てか島編って書くと、「一体ナディアは何を考えて生きているのでしょうか?」とかナレーションしたくなるよ。なにはともあれ島編サイコーっす!

ということで、15号の感想です。今週のチャンピオン、面白かったなあ。


ちぐはぐラバーズ(鈴木央)新連載

まあアレだな。男性マンガ家でも姉弟モノが好きな人がいるんだなと。世の中広いぜ。
この人は読切は良いが長期連載になるとグダグダになるとの評判ですが、今回はどうなりますかねえ。単行本で2巻分くらいの長さになるらしいので、それなら安心かも。

囚人リク(瀬口忍)

もうレノマさんが主人公でいいよ。
こういう展開に持ってくるとは夢にも思わなかった。感心しましたよ。これで本格的に脱獄が見えてきましたねえ。

ドカスパ(水島新司

とりあえずエノキブログ風に書いてみる。
今週は巻中カラー。ドヤ顔の総裁が読者の胸を打ちます。この総裁は、水島先生を投影したキャラだそうですが、まさに今、セリーグを改革せんとする先生の意気込みが伝わってきます。
まずはオールスターでの模様から。岩鬼に血祭りに上げられるのは、例によって中日ドラゴンズの岩瀬選手。山井選手のゴーグル殺法から執拗に続くドラゴンズいびりに、水島先生の真摯な姿勢がうかがわれます。
舞台は球場から会議へ。ここでいよいよ総裁の長年の夢であるセリーグ8球団の構想が明かされます。
新たに生まれる2球団のうち、ひとつは「新潟ドルフィンズ」。かつてハードオフスタジアムをドカベンスタジアムという名称にしろとゴリ押し提案したこともある水島先生ですが、さすがの度量です。ここで“球聖”岩田鉄五郎を監督として登場させるという、水島先生のイキな計らいに読者は感激するほかありません。
もうひとつは「京都ウォーリアーズ」。はなはだダッサイ無骨なチーム名ですが、野武士のような迫力のチーム名に、読者はひたすら圧倒されます。ヘッドコーチは十数年間、まったく野球に関わってこなかったという、鹿馬牛之介。プロ野球界というと、なにかと敷居の高い雰囲気があるのですが、こんな素人に毛が生えたような人でもヘッドコーチが務まるのだよという、水島先生の温かいメッセージがほのかに察せられます。
そして監督はまさかの微笑三太郎選手。明訓四天王を倒すことができるのは、まさにこの人、微笑三太郎しかいないということでしょう。広島に骨を埋める気でいた三太郎選手をわずか1年で移籍させて監督までやらせるというところに並々ならぬ水島先生の

イメージ 1

なまさんも仰ってましたが、確かに引っ張りすぎでしたね。作者さんの熱意がいささか空回りしてしまった感があります。竹虎さんの「あっけねえ、これで終わりかよ。でも、うん自分の相撲が取れた」が爽やかでしたので、余計にそう思ってしまいます。個人的に、竹虎さんのあの相撲がバチバチでのベストの取組です。
吽形さんが抜けた後の空流部屋をどう描いていくのか、興味ありますね。川さんとか、扱いに困ってしまっているんじゃないでしょうか。

>今週号は野球ネタが多かったねぇ。
多いっすなあ。別に今、夏でもなんでもないんだけど。

狂気を感じる見開きでした。改めて単行本で読んでみると、これを少年誌でやってしまうというのが凄い。
確かにチャンピオンでしか描けないなあ、これは。

ガキ教室(小沢としお

ああ成程、そういうマンガだったのか。「新米教師xクソガキ」ってよりも、ヘンな親と対決するのが主眼なのか。
教育の問題は基本、教師というより親の問題だからなあ。

舞台でロードレースなんて世界初!
歴史的な瞬間の幕開けです!!(ミュージカルレポートより)

渡辺航くん!
よく頭のおかしいライターやクリエイター気取りのバカが
「誰もやらなかった事に挑戦する」とほざくが、
大抵それは「先人が思いついたけどあえてやらなかった」ことだ。
寝てたほうがマシだな。

とか四次元殺法コンビっぽく言ってみる。

聖闘士は己の肉体のみを武器とし、武器の使用は認められないハズなのですが、余裕で剣を使ってチンピラを斬って捨てるエルシドさん、まじ鬼畜っす!
黄金聖闘士のエルシドさんとチンピラの戦闘力って、象とアリぐらい差があると思うんですけど、それでなお武器を使用しますか~。とりあえず凄いインパクトでした。

さくらDISCORD(増田英二

単行本を読んだ後で、今週号を読むと、頭身が変わり過ぎてて笑ってしまう。以前は中学生みたいな頭身だったからなあ。今は高校生っぽい。
今週はラブコメモードでニヨニヨさせていただきましたが、後半が最終回的なノリでドキドキしちゃったよ。「悪徒」の時も、2巻が発売された翌日に打ち切りになったんだよなあ(勿論3巻は発売されず)。あの悪夢は、いまだトラウマだぜ。これから夏休み編に入るそうですが、「ケルベロス」も、臨海学校に行ってすぐ打ち切りになったんですよね。まだまだ全然油断できません、怖いよう。新連載攻勢も始まることですし、生き残り競争はこれからだ! BGMはイエスの「サヴァイバル」だ!

なんか強引に良い話にまとめやがったぞ。ここ数週のネームを通す担当編集者も「仕事しろ」って感じですが、作者さん的に、今回のお話で得るものがあったらいいなあと思います。

メイヘムさん、弟のことが好き過ぎでしょう。相変わらずシャケさんは良いセラピーですな。頭をすっきりさせてくれますね。メイヘムさん、いいキャラだから、1年トーナメント編が終わってから、丁寧に描いて欲しかったなあ。なにか、展開を急がなければならない理由があるのでしょうか・・・。怖いよう。

なっげー間 全然会ってねぇ
全然違う時間過ごしてたのに――
また俺たち道衣着て戦ってる
それって サイコーじゃね!?
サイコーっす、能登さん!

今週号で一番面白かった。主人公の半座には、この「経験」がまだないんだなあ。それを濃密に描いてくれた副将戦はとても面白かったです。
財前は能登さんに対して強い思い入れがあるのに対し、能登さんは試合前まで、財前さんのことを「ちょっと変わったヤツ」程度の認識だったのですが、この試合で認識が両者同じになりましたね。その認識の変わる過程の描写が凄く良かった。
こういう心理描写を描けるか描けないかなのかもなあ。最近の「弱ペダ」とか「てんむす」とかはねえ、ヒドイですよアレ。やっつけの心理描写で適当に「熱戦」を描かれても、こっちはちっとも熱くなれませんってことですね。

りびんぐでっど(さと)

こっちは「ハンザスカイ」で燃えまくってたのに、のんきにラブってコメってんじゃねーですよ。なごむなあ。
最近の怒涛のラブコメ展開はなんですかな。チャンピオンもいよいよオールマイティの域に達しつつあるような気がしますよ。あとは桜井のりおが戻ってくれば、完璧なバランスなんだけどなあ。


今週はこんなところで。「ハンザスカイ」が凄く面白かったのですが、掲載位置が気になる今日この頃。どれが連載終了になるのか、ここ一ヶ月はビクビクしながら読むことになりそうです。