賽ノ目手帖Z

今年は花粉の量が少ないといいなあ

週刊少年チャンピオン6号感想

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終わった…
私たちの戦争は終わったのでゲソ…
 
 
ということで、年末からやっていた週チャン(2年分)の整理がやっと終わった賽の目です。こんばんわ。
単行本未収録作品(「透明人間の作り方」など)とか、単行本では購入する予定がない作品(「ギャンブルフィッシュ」のヨガリウオの回など)を、こつこつ切り抜いていたワケですが、こういうのはやはりこまめにやっておくべき。すんごく大変でした。「行徳魚屋浪漫スーパーバイトJ」(沼田純)なんて4ページしかないから、うっかり切り抜き忘れてしまいそうで怖いのですよ。まあ単行本にしてくれるんなら、こんなコトしなくっても問題ないんですけどね。頼みますよ、沢編集長!
 
マンガ好きの戯れ言のなまさんが、こちらの記事で2010年の週刊少年チャンピオンをまとめてらっしゃいましたが、今年の週チャンは良かったですねえ。1年間楽しませていただきました。
「お色気物が足りない」という、なまさんのコメントですが、ここは秋田書店が誇る「描線それ自体が青少年条例違反」の梅田阿比センセイを召喚するしか!
 
プリンセスGOLD1月号に掲載された「ブルーイッシュ」も楽しく読ませていただきました。生まれて初めて少女マンガ雑誌を買いましたよ。この前の週チャンの読切よりも明るめのお話で、こちらの方がワタシは好きですね。まあ基本、梅田阿比作品はみんな暗いんですが(笑)
いつもながら絵柄が素晴らしく魅力的で個人的に、梅田阿比さんは無理やりチューしたい女の子を描かせたら日本一のマンガ家さんなのではないかと思います。
 
と、梅田阿比さんの週チャン復帰を願いつつ、本当に久方ぶりの感想です。 えっとこの記事以来だから、約2ヶ月ぶり? ひどいなあ。申し訳ない。
 
 
 
 新開さん来たわ~。久し振りに新開さんvs御堂筋くんのスプリント対決を読み返してみましたが、熱かったですねえ。このまま負けっぱなしですと、ウサ吉に申し訳が立たないので、もういっそのこと新開さんがトップでゴールしちゃってもオッケーですよ。今年はウサギ年ですし(関係ねー)。さらば御堂筋!
 
もったいねぇ・・・
やめてくれ・・・
せっかくの大銀杏が・・・・・・
俺ごときに・・・
もったいねぇ・・・
 
竹虎さ~ん!!(号泣)
 
な先週号でしたが、今週号は笑わせていただきました。
しかし、作者さんはとことん虎城親方を小者の悪党として描き切るつもりっぽいですねえ。もうちょっとこう、手心というか・・・。一代年寄なんですから。こりゃ死ぬまで直りそうにないなあ、小悪党根性。
せめて竹虎さんの再就職先の斡旋はしっかりやり遂げて欲しいっす。
 
なんでそこまで頑なに必死なの!?」
そりゃ不安になりますよ。こういうオチは好きだなあ。このマンガは「はっはっはっ!」オチとか投げっぱなしでオチてない方が面白いな。
次ページは「みつどもえ」とのアニメイラストコラボが付いてましたが、アニメのイカ娘は本当に作画に恵まれていたんだなあと。
 
年末からのアス兄さんのドヤ顔っぷりには笑わせていただきました。やっとあの散々イラつかせてくれた親父も退場してくれて、いやあ実にスッとしましたね。
最期に至ってクソクソ連発してましたが、じゃあお前の大好きなパルティータちゃんも、クソ芝居を演じるクソ役者とでも思ってたのかよとか、色々問い詰めたいところなのですが、どう見ても主人公のレベルアップのために後付けで作られたキャラでしたので、矛盾まみれなのはしょうがないかなと。
 

シュガーレス細川雅巳

やっときた卜部さんのターン! と思ってたら結局負けちゃったよ。この作品のパワーバランスはかなり変動率が高いので、本当に展開が読めないなあ。まさかのシャケさんの弱体化とか、ないと思うけどなんかハラハラしてしまうな。
 
フクイセンセイ・・・青少年健全育成条例って知ってますか?
と思わず質問したくなってしまうくらい、気持ち良くリョナってますなあ。
それはともかく、墓守は今までの説明ですと、崩をみんな倒しちゃったらお役御免で悲惨な末路を迎えるしかないということで、景きゅんも覚悟を決めていたのですが、「久遠の力」ときましたか。その力があれば悲惨な最期を遂げなくても良いのかな。そうじゃないと困るよ。
 
 連続攻撃は伝統派空手の顕著な特徴らしいのですが(参考文献:「鉄風」3巻(太田モアレ))、結城のソレはかなり特化されてるみたいですね。ゴイスー!
ということで極めて正統派な空手で攻めてくる結城に、喧嘩なら強い実戦派の半座がどう反撃するのか興味深いところです。
餓狼伝」の神山さんとか、「鉄風」の我如古さんとか、他の格闘マンガでは伝統派空手の人たちは基本的にヒドい扱いをされてますので、このマンガで鬱憤を晴らしたいもの。神山さんはあの惨敗後、一応フォローがあったのが救いですが。
 

たまたまポンチー(山本康人)

つまるところこの人は筋肉を描いてナンボなんだと、今週号を読んで思ったり。だしゃあ!!!
 

ノベルゴッド(雨墨篤)

かなり描き慣れてる人のようで、絵自体は洗練されていてとても良いと思いますが、ストーリーについては、いささかいただけないところが。
決して望まない方法で願いを叶える」っていうのは、神様ではなく、普通悪魔ですよね。「どんな願いでも3つ叶えてあげましょう。ただしその後、あなたの魂をいただきますけどー」っていうアレ。「神様なのに残酷」というミスマッチを狙ってるようですが、実際は「悪魔だから残酷」ですから、別にミスマッチ感はないんだよなあ。そもそも、こういう系のお話は星新一ショートショートでお馴染ですし、新鮮味が極めて乏しいのです。
まあ来週で、自称神様の哀しい過去が語られるようですので、それを読んでからかな。今のところ「だから何?」って印象です。
 
やっぱあのキャスティング大会が長過ぎだったなあ。半年くらいやってなかったか。
ともあれ来週号の特別編でどうまとめるのか、楽しみです。間違っても「ノノノノ」(岡本倫)の最終回みたいな事になって欲しくないなあ。それはさすがに大丈夫か。
 

 
こんなところでしょうか。週チャンを片してた時に思い出したのですが、「ノノノノ」の12巻で、真岡がノノのジャンプを見て「ノノが生きていた」と涙するシーンがあって、無性に感動してしまったんですけど、これはアレですね。なんとなく見覚えがあるなあと思ってましたら、「D-ZOIC」(所十三)ですよ。ユタの瞳の奥に、ゴッロさんの意志を感じ取って涙するランスと同じシチュエーションなんですなあ(→)。ゴッロさ~ん!!
こういうなんですかね、「命から命へ」という物語にひどく弱くなってしまっている自分がいるのですが、歳を取るほどに「物語」に対する愛着が増してくるのはいかがなものか。
 
一篇のささやかな物語でも、決して滅び去ることがない限り、それで十分です、あるいは短編集一巻でもいいのです。物語、小説、これらは民衆が求めてやまぬものです。どれほど巧筆であっても、論説や気まぐれな文章や紀行文ではだめなのです。太陽の下でのあらゆる人の暮らしに共通するあるものについての物語に民衆は関心があるのです・・・・・・そしてそれは我々自身の生活に起因する『感覚』でなければなりません。(「ラフカディオ・ハーン」(牧野陽子)177p)
 
異常に良く分かるなあ。やはりラフカディオ・ハーンはちゃんと読んでおかないといけません。二宮ひかるラフカディオ・ハーンが好きみたいなんですけど、いつかこの人の伝記マンガとか描いてくれないかな。
と、ハンパな形で終わりにします。要するに真っ当な「物語」が読みたいってことです(笑)