賽ノ目手帖Z

今年は花粉の量が少ないといいなあ

今日はエイプリル・フール

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俺、ボノさんとメル友なんだ・・・

1秒でバレる嘘をつくなんて無意味で愚かな行為だよ。


俺、Get On Your Bootsが大好きなんだ。

いやいや、はっはっは。


俺、U2のライヴを最前列で観てて、ステージから降りてきたボノさんと握手したことがあるんだ・・・

ちょっとホントっぽいから困る。


兼続人と為り、長(たけ)高く姿容美しく言語清朗なり。かつて聚楽城にて諸大名並たる中に、伊達政宗懐中より金銭取出し、人々に見せられしに、その頃金銭の始まりし頃にて珍しとて、もてはやさる。兼続にも之を見られよとありし時、兼続、扇の上に金銭を置て、打返し打返し女童の波根(はね)突く様にして視しかば、政宗、否苦うも侯はず、手に取られよと言も終らぬに、兼続、謙信の時より先陣の下知して、麾(さい)取り侯手に、かかる賤しき物執れば汚れ侯故、扇に載せて侯とて政宗の方に投げ戻せしかば、政宗大に赤面せりとぞ。(『名将言行録』より)

空気読まない直江兼続、カッケ~! さすが大河ドラマの主人公だぜ!
オレのこの右手も、一生賤しい物には触れないんだぜっ。


とまあ、そんな天地人はさておきまして、今日も冬絵展に行ってきたんですよ。これ本当。扉に、「コミックのサイン本は4/2に再入荷します」って、昨日のうちに売り切れちゃったんかい。もうっ、も~う!(泣)
いいわよ、もう普通の書店で買っちゃうから! でもこれから探すのは大変だろうなあ。まあ急がないけど。

展示替えということで、「ももんち」と「イエスタデイをうたって」の展示が増えてましたけど、下書きとか見てると、自分でも描けそうな気がしてくるから怖いな!
もっと勢いで描いてるようなイメージがありましたが、何度も消しゴムで描き直した跡があり、ちょっと意外でした。

しかし、冬目景さんの絵は、なんでこんなに魅力があるんでしょうね。何年も考えてるんですが、ちっとも解決しません。鉛筆でラフに描いてあるだけの絵でも、すでにその魔力が発動してるのですが、なめるよーにまじまじと観察していても、ちっとも謎が解けません。ああ、不思議だ。


それはともかく、寄せ書きも大分賑わってきましたねえ。「柚原を再登場させてください!!」って書いた人はエラいな! 最終回の「ももんち」を読んで柚原さんを思い出したのはワタシだけではないということですね! 「ももんち」は最後まで良かったなあ。やはり冬目景さんは短編向きの人なのではと改めて思いました。「イエスタデイをうたって」も、全1巻で完結で、残りは壮大な外伝と思えば、51%くらい前向きな気持ちで続きを待てるというものですよ!


外伝といえば、この前発売された「機工魔術士」(河内和泉)の18巻&19巻が良かったです。最後のお話で、フルカネルリとは手を握って、ハルヒコとは服の袖をちょっとつかんでるユウカナリアが、2人との距離感を絶妙に描写していて素晴らしかったです。あの手は優香姉のものなんですな。そして、巻末のアシさんの下ネタ4コマも素晴らしかったです。左のオチなんてエロ過ぎるぜ・・・。


物語は以上で終わった。作者は、短いエピロオグを書いているが、重要な事は、すべて本文で語り尽くした後、作者にはもはや語るべきものは残っていない筈なのである。おそらく作者は、自分の事よりも、むしろ読者の心持ちの方を考えていたかとも思われる。その後ラスコオリニコフはどうなったか、母親は、妹は。そういう大多数の読者達の無邪気な気がかりを、おそらく作者は無視出来なかったのではあるまいか。愛読してくれたのは、そういう人達だ、批評家ではない、そんな想いが、作者にはなかったであろうか。(小林秀雄『「罪と罰」について』)

なあんてカッチョイイことを小林秀雄は書いてますが、賛否両論あるものでございますが(「羊のうた」の最終回とか)、基本的にワタシも蛇足的エピローグについては肯定派であります。だから「機工魔術士」の番外編が出ると知った時も嬉しかったっす!

個人的には、アレですな。カワイイ方のメルクーリオはんが見られのが一番嬉しかったです。「メルクーリオなら皆きっとよろこびますよ!」と担当さんが薦めてたことが巻末のおまけマンガに載ってましあが、大正解ですよ! 数ページ分でしたけども!!
生きていく為に他人の人生を踏みにじっていかなければならない。それを悪いことだと重々承知しつつも、それでも生きていきたい、無意味に生まれて無意味に死んでいくのはイヤだと、そう願うのは悪いことなのだろうか。誰が悪いと裁けるのだろうか。メルクーリオだけでなく、自分もまた、罪を背負いながら生きているのではないだろうか。「人間は罪を重ねて死んでいく」(by御手洗潔)。

お気楽マンガだと思い込んで読んでいたら、メルクーリオ編から、こんなシリアスな話になってきて、「機工魔術士」を初めて読んだ時は本当に驚いたなあ。
とはいえ、この作品の本領はやっぱりお気楽モードでして、番外編で久しぶりにハルヒコとユウカナリアのゆるゆるトークが読めて楽しかったです。
いつの間にかアイちゃんの声が聞こえるようになってきましたが、この顔がなんか、「みつどもえ」のみつばさんと似ていたのも面白いなあ。桜井のりおも「機工魔術士」を読んでいるのだな(本当かよ)。吉岡パパを見た時、思わずカリオストロの顔を思い浮かべてしまうような人間は自分だけだということは認めても良いです、はい。


と、冬絵展への行き帰りで「機工魔術士」を読んでおったのですが、ついでに献血もしましたよ! いや昔、「羊のうた」の7巻を読みながら献血したことがあるんですが、血を抜かれながら吸血鬼マンガを読むという玄妙不可思議な体験をしてしまったがために、冬目景の絵を読むと、無性に献血したくなる体質になってしまったのですよ。ヘンタイだあ~。

ハチ公前献血ルームというところで献血したのですが、うむ、なかなかマンガが充実してますな。「BECK」(ハロルド作石)を読ませてもらいましたよ、2巻まで。
長いこと「読む読む」言ってて、今までちっとも読まなかった作品でしたが、どうせ面白いと分かりきってるマンガを読むことが、すっかり億劫になってしまってるのだなあ。悪い傾向であります。

周到に考え尽くされた、面白いに決まってる作品もなかなか好きなのですが、どちらかというと、面白くなるのかクソつまらなくなるのか、どっちに転ぶか見当もつかない、バクチのような作品が好みです。少女マンガ家さんにそういうマンガが多いよね。橋本みつるとか三原順とか。

ま、ま、これを機会に、ぼちぼち「BECK」を読んでいきたいところです。U2の名前も出てくるらしいなので、どの巻で登場するのか、それも楽しみの一つだったりして。うむ、今回も趣旨がよく分からない記事になっちゃったよ。