賽ノ目手帖Z

今年は花粉の量が少ないといいなあ

ウィングス11月号を読む。

先日、初瀬野 βさんのブログ(βの本棚)を拝読してたのですが、この前、玄鉄絢コミックホットミルクという雑誌でマンガを描いておったのですよ。おう、俺も知ってたぜ!
でも、「それだけが目当てで買うのはちょっとな~」と。あえて買うなら、百合姫Sを購入します、常考で。

で、ホットミルクの方はスルーしてたんですけど、ぎゃあああ、「少女セクト」のキャラが出てきただとぉ!
それは聞いてないですよ~。ちいっ、こんなことなら立ち読みしとけば良かったぜ! つっても、この年になってエロマンガ雑誌を立ち読みするのは恥ずかしいワケで・・・。でも、読みたかったなあ。正直「少女セクト」は、オマケ的な、社会人編の方が面白いと思ってしまったのですが(→)、こういうノリ、好きだなあ。


こんばんわ。背景をキティちゃんにして、しょっぱながエロマンガ話かよな賽の目です。

いや、そんなエロマンガ雑誌はどうでもいいんですよ。ウィングスです、ウィングスアフタヌーンは読んだ。アワーズも読み終わった。しかし、俺はウィングスの感想を書くっ。
っていうのはですねえ、前回も大変面白かった雨隠ギドさんの読切(「夕暮れを少しわけてあげる」)が、今月もすごく良かったんですよ! うひゃあ、このツボに入りまくりの悦楽感は久しぶりよ~。

え、もしかして雨隠ギドって本物? オレ、逸材を見つけちゃった?

次も面白かったら、ワタシはファンを通り越して信者になります(笑)
このマンガ家さんの好きなところは、色々あるんですが、一番気に入った点は、人物の表情が豊かなところですね。豊かっていうかなんちゅーか、良い意味でスレてないっていうか、初々しいというか・・・いや違うな。新鮮というんですかね、生き生きしているというか、まあ読んでて楽しいんですよ。

まあ、単純に「波長が合う」っていうだけなのかもしれませんけど、無闇に楽しいなあ。ページをめくるたびにニコニコですよ。今月のベストカットは、桐原いづみコレでもなく、二宮ひかるコレでもなく、雨隠ギドコレに決まりですよ! そういや昔、そんなのやってたんだよな。

そんな次第で、「雨隠ギドって何者?」とばかりに真剣に検索してみましたが(ググると「賽ノ目手帖」が一番上なのが悲しいぜ! もっと注目してくれ~)、ほっほ~う、どうやら雨暮ギドって方の別ネームのようですな。そっかあ、同人誌で活動してたのかあ。道理で新人離れしてると思ったよ。

ということで、早速雨暮ギドさんのホムペ(「瞼を閉じろ」)に行ってみたのですが、

ここは管理人の趣味サイトです。
同人誌・女性向け表現に理解のない方は入室しないでください
腐女子の方でしたか・・・_| ̄|○
前にもこんなコトがあったような・・・いいんだよ、女性向けでもなんでも面白ければ! 池袋の乙女ロード行ってきて、買い漁ってやるぜ! なんでもこいやあ!
と、覚悟を決めてのぞいてみましたが、なんだ、そんなエグいものではないですな(当たり前だ)。
日記の方で、メガネかけた綾波レイの絵がありましたが(うほっ、いい綾波!)、速攻で保存させていただきましたよ。赤い瞳というのは、やはりインパクトあるなあ。

そういえば、RIAさんがブログ(「Avalon」)で、エヴァの壁紙がいっぱい載ってるサイトを紹介されてましたが、昔のもあって懐かしかったです。おいらも昔、エヴァの「コレクターズディスク」というのがあって、必死こいて集めてたものですよ。

それはともかく、これからも、商業誌で「雨隠ギド」さんが活躍されることに期待したいのですが、活躍しないと、また同人誌地獄に陥ってしまうので勘弁していただきたいのですが、今月最終回の、御徒町鳩さんの「象の背中」(原作:秋元康)も良かったです。

エリート官僚だった主人公が、ガンの宣告を受けた後、恋人とイチャつきまって、最後は恋人に死ぬことを隠すためにウソついて別れて、静かに死んでいくという、ありきたりなお話なんですが(→)、キモは死ぬところじゃなく、恋人とイチャつくところですな。
原作付きなんで、ネームに悩まされることなく、描写に専念できたためか、御徒町鳩さんの長所がいかんなく発揮されていて、これは単行本が楽しみであります。

新書館も力を入れてるらしく、早くも10月中旬に発売されるということですので、これはヒットして欲しいなあ。これで知名度が上がれば、コミックシルフで連載されている「腐女子っス!」も注目されることになり、シルフの売り上げも伸びるって寸法ですよ! 目指せ月刊化! 「ビージェネ!」(林家志弦)が毎月読めるぜ、うひょ~。

まあ、そんな捕らぬ狸の皮算用はおいといて、あとはですね。「丘の上のバンビーナ」(鈴木有布子)が、安定して面白いです。
この二人のやりとりは面白いな。「こんなしっかりした小学生がおるか~!」とツッコみたくなる気持ちもなくはないですが、思春期前だからこそ、楽しく読めるのかな? このマンガ家さんも伏兵でした。


こうしてみると、ウィングスもいいマンガ家さんが揃ってるんだよなあ。
TONOさんが「ラビット・ハンティング」を描いて、なるしまゆりが休載しないで、今月載ってなかった、「101人目のアリス」(かわい千草)にも頑張ってもらって、半年に一回くらい橋本みつるの作品が載ってくれれば・・・おお、全然オッケーですよ。

よし、電撃大王を購読するのをやめて、ウィングスに乗り換えよう!
というのはウソですが、電撃大王も、もう少し、"読ませる"マンガ家さんを発掘してもらいたいなあ。
まあ、今後も萌え最重視路線が続くのなら、マジでウィングスに鞍替えもアリかもなあと。

なにはともあれ、次回で最終回を迎える「美しいこと」(橋本みつる)が楽しみです。早く月末にな~れ。