賽ノ目手帖Z

今年は花粉の量が少ないといいなあ

ZOOROPAを訳してみる 第5回

U2が来日するまで残り△#■£*◇▼@&#・・・

こんばんわ、やっと気持ちが持ち直してきた賽の目です。
いやあ、人生色んなコトがありますわあ。面白れーじゃん、オレのU2人生みたいな、ようやっと今の心境を対象化して見られるようになりました。
エレベツアーの時も、日本公演がないことを知った時は、絶望の淵へと誘われましたが、今回は「延期」ですし、それに比べればへいちゃらへいちゃら~!
今は、今週中に発表されるハズの新日程を楽しみに待つ所存であります。

ということで、なんだかすっかり間延びしてしまった「ZOOROPAなんちゃって翻訳」シリーズ最終回であります。今回こそ、さくっと終わらせるぜ!


Zooropa... Don't worry baby, it'll be alright
Zooropa... You got the right shoes
Zooropa... To get you through the night
Zooropa... It's cold outside, but brightly lit
Zooropa... Skip the subway
Zooropa... Let's go to the overground
Get your head out of the mud baby
Put flowers in the mud baby
Overground

ZOOROPA・・・心配しないで、きっと大丈夫だよ
ZOOROPA・・・君にぴったりの靴だってあるさ
ZOOROPA・・・夜通し君といられるように
ZOOROPA・・・外は寒いけれど、明るく灯されているよ
ZOOROPA・・・地下道を跳び出して
ZOOROPA・・・地上へ向かおうよ
君の頭に付いてる泥を払いのけて、ねえ 
その泥に花を添えようよ
地上へ・・・

Get your head out of the mud」って、なんだかよく分からなかったのですが、なんとなく、泥の中に頭を突っ込んでいる男の姿を思い浮かべてしまうのですが、それは違うよなあ。mudはmadを引っ掛けてるのかも、とか思いましたが、それは英語的にありえなさそうですな。そもそもmadは名詞じゃないですし
Put flowers in the mud baby」は、これは仏教的な、「泥中の蓮」みたいなイメェジが思い浮かびましたが、ボノさんって意外に仏教に興味を持ってそうなカンジがします。ええ、気のせいですね(笑)

No particular place names
No particular song
I've been hiding
What am I hiding from?

どこという地名でもなく
これといった歌でもない
僕はずっと身を潜めていた
なにを恐れて?

音楽的な知識が致命的にないワタシなのですが、この歌詞の部分の曲展開が異常に気に入っております。
なんでしょうね。一種異様な「哀愁」を感じてしまうのですが、その前後が力強いパートなだけに、余計そう感じてしまうかもしれません。


Zooropa... Don't worry baby, it's gonna be alright
Zooropa... Uncertainty... can be a guiding light
Zooropa... I hear voices, ridiculous voices
Zooropa... In the slipstream
Zooropa... Let's go, let's go... overground 
Zooropa... Take your head out of the mud baby

ZOOROPA・・・心配しないで、きっと大丈夫だよ
ZOOROPA・・・不確実さは、道しるべにもなるんだ
ZOOROPA・・・声が聴こえる、莫迦みたいな声が
ZOOROPA・・・乱気流の中で.
ZOOROPA・・・さあ、地上へ向かおうよ
ZOOROPA・・・君の頭から泥をとっぱらって

現代を生きる僕たちは、伝統とか権威とかいったものはなんにも持ってないけど、
その「自由」が時に、重荷に感じることがある。
でも、その自由という「不安定さ」から逃れようとしても、どこにも逃げ場なんてない。
だから、その自由を、その不安定さが怖いのだけれども、あるがままに精一杯謳歌しよう、
というのがZooropaという曲のテーマかなあ、とか思ってますが、今のワタシの心境に
ピッタリ符合するのですよ(笑)

「Take your head out of the mud」の一節は、前回の「Get your head out of the mud」と
呼応しているのですが、「take」と「get」って、意味合いが、どう違ってくるのでしょうね。
こんな初歩的なことも分からない人間が、翻訳するなと。はい、全くその通りであります。

ちなみに「In the slipstream」の歌詞を「乱気流air turbulence)」と訳すのは、あきらかに
無法ですね、はい。だって、他に上手い言葉が見つからなかったんだもん。
ところでボノさんは?b>I'min the slipstream」って歌ってるように聴こえますね。
「僕はslipstreamの中でもみくちゃにされている」みたいなカンジで訳したかったなあ。
そして、「ridiculous voices」の「ridiculous」って、ワタクシ、もっと荘厳な意味の言葉かと
思ってました。辞書で引いてみて、ガッカリ(笑)


She's gonna dream up  
The world she wants to live in 
She's gonna dream out loud

(理想とする世界に身を置くことを
急に思いついた彼女・・・
夢うつつに過ごす日々・・・)

これは、どう訳しても、すっきりとしなかったので、国内盤『ZOOROPA』のライナーノーツ
に載ってあった訳(柴田英里さん)を、そのまま記載させてもらいました。ナルホド、こう
訳せばいいのかあ。


と、いうことで、最後まで自分の力で貫徹できないあたりが、いかにも賽の目らしいなあという
次第で、ZOOROPAのなんちゃって翻訳を終了させていただきます。長らくお付き合くださり、
ありがとうございましたm(_ _)m