賽ノ目手帖Z

今年は花粉の量が少ないといいなあ

一週間前に書くはずだった記事 (後半)

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 DAYS(安田剛士)、面白いなあ。

今更にも程があることは合点承知の助、ものすごく面白いですね。漫画喫茶で読みふけってしまいましたよ。途中でやめられるわけがない。予定オーバーもいいとこだよ。

 

どの試合も面白かったのですが、特に王者である梁山高校との試合が大変良かったです。単行本で延べ8巻くらい? 実際時間で1年半にわたる激闘ですね。

 

梁山高校のキャプテン、加藤一彦さんの、見た目とギャップのありすぎるキャラクターにはすっかり惚れてしまいましたが、22巻での、こっそり部室を掃除してるのを他の部員に見られて「バレたぁ陰の努力ぅ」と照れる場面には吹いてしまいました。あなたは風越の福路キャプテンですか。まああっちは別に隠してませんけど!

 

梁山の主要キャラが加藤とか碇屋とか高木とか志村という実に分かりやすいネーミングにも笑ってしまいますが、いつ「志村、後ろ後ろー!」ってセリフが出てくるのか気になってしょうがなかったですよ。

 

監督の水口秋子さんもすばらですね。「女監督」というのは部活モノでは切り札的存在ですが、日本一の学校の監督ポジに持ってくるというのは意表を突かれました。「一度でも負ければ監督を辞める」と新任の挨拶で言い放つ毅然とした態度にはシビれました。

 

 正直、主人公の学校よりも梁山高校の方に感情移入しながら読んでしまったのですが、しかし、聖蹟高校はイケメン揃いですねえ。「振り向くな君は」を読み比べてみると一目瞭然ですね。

 

前作の主人公のいる桜木高校とは、現在、16日に出たばかりの最新刊(34巻)で激突していますが、その桜高もイケメン度が跳ね上がってますね。絵柄もシャープになって格段に読み易くなってますし、努力したんだなあと頭が下がります。

 

サンデーで連載中の「BE BLUES」(田中モトユキ)も最新刊(36巻)が出たばかりですので、こちらも今読んでおるところですが、巻数がほぼ一緒ということは同時期に連載が始まったんですねえ。BE BLUESは、主人公が小学生の頃からスタートしてますので、試合を描く濃密さはDAYSの方が濃いと言えそうですね。

 

しかしレッズ戦は割と長く試合を描いてますが、試合自体はそんなに重要性はないので、桜庭さんがついにデレ始めたところなんかは、なんかちょっともったいない気もします。それにしても次巻予告の「衝撃の報せ」ってのが気になるぜ。なんですかなんですか。

 

とまあ、ここまでが前振りで、前回の続きということで、久しぶりに購読したチャンピオン感想ですが、久しぶりに何といっても新連載陣がみんなイキが良いのがいいですね。

 

合併号から始まった「娑婆王」(暦)は、とにかく無駄に熱量が高い。がむしゃら感がハンパないっす。読ませる力はまだまだなんですが、その熱量で読む気にさせてしまいますね。変な風にこじんまりとまとめようとはせず、その勢いのまま突っ走っていって欲しいと願わずにはいられない作品です。

 

35号から始まった「SHY」(実樹ぶきみ)は、どういう方向性で行くのかなあと第1話を読んだ時点ではちょっと分からなかったんですけど、2話で「あ、この路線で行くんだ」と、胸落ちしました。こちとら石田敦子さんの諸作品で散々鍛えられたからドンと来いですよ。

 

昔連載してた「マジカロマジカル」(鈍速毎日)みたいに、作者のやりたいことと読者が求めてることが食い違ってしまったらヤダなあと少し思ってしまいましたが、2話の段階ではっきりと「こういうのを描くんだ」と意思表示をしてくれたので、その心配は無用みたいですね。こちらも限界まで描き切ってもらいたい作品です。

 

逃亡者エリオ」(細川雅巳)は、もはやベテランの風格を漂わせた作者による中世モノバトル漫画?

さすがの安定感で、こちらはなんの心配も要りませんね。長らくヤンキー方面に逗留していたので、本領と思われるこちらのフィールドで存分に力を発揮して欲しいところです。

 

 このように新連載の作品がどれも期待感があるので楽しく読めますよ。「バチバチ」の連載が終わった際、その穴を埋める形で連載されたのが「アカトラ」(齋藤勁吾)という作品だったのですが、これがワタシには致命的に作風が合ってませんでした。「バチバチの代わりがこれなのか…」と、チャンピオンに絶望に近い気持ちを持ってしまったものですが、連載陣のメンツには波というものがあるですね。

 

ちなみに今から10年くらい前のチャンピオンの新連載陣はこんな感じでした。

 

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あれ、これ最強じゃね?

期待感ハンパねーぞ!

後に、ケルベロスシュガーレスハンザスカイの作者3名が集って合同サイン会をおこなう催しが開催されたのですが(スリースターズ!)、その折、当時の編集長 沢考史氏が、「これでチャンピオンは天下を獲れる」と熱く語ってました。当時ワタシも同意見で、少なくともサンデーには勝てる!とか思ってました。三大少年誌の壁は厚い!

 

と、なんだかチャンピオン熱といいますか、往年のマンガ熱がぶり返してきた感があるのですが、直接的なきっかけは、コミックナタリーでおこなわれた、週刊少年誌の編集長対談を読んだからでした。

 

natalie.mu

 

「マンガって面白いよなあ」と語り合ってる姿にやはり、編集長ともなる人はマンガに対して並々ならぬ情熱を燃やしているものだと、熱に当てられてしまった感があるのですが、単純にU2が日本に来る!ということでテンションが上がってるだけかもしれません(笑)

 

なにはともあれ、今やすっかり保守的なマンガの読み方をしている現在、もう少し色んな方面に手を出してみようかなと思う次第~。

 

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